外資コンサル5年目の私が新卒3ヶ月で休職した話

外資系コンサル5年目の休職体験者が教える休職のすすめというアイキャッチ画像 仕事

こんにちは!外資コンサルで働いて5年目のはとです。

仕事に毎朝行きたくないけどいかなきゃ。
体調悪いけど休職と言い出したら絶対に上司に怒られるから頑張らなきゃ。
この記事に辿り着いたあなたは、すごく頑張っていて、休めないことに悩んでいると思います。

私が伝えたいのは、無理をせずに、休職して自分のことを1番大切にしてほしいということ。
私は、新卒からわずか3ヶ月で休職しましたが、それから4年が経ちました。
今は、問題なく昇進して会社内の表彰も受けています。

辛いときは一度立ち止まって自分の心と体を休ませることが最優先です。
休暇後に、ベストコンディションで戻ってくることが自分にも周りにも良い選択のはずです。

これから、皆さんの背中を押すために経験談と休職のメリット・デメリットを紹介していきます。

私が休職するまでの経緯

体調悪くても頑張らなきゃと思い込んでいた1ヶ月半

新しい職場に入って3ヶ月。
社内の人間関係が結構悪く、暴言が飛び交う毎日。
朝会ではいつも誰かが怒られて泣いたり誰も発言できなくなったりしていました。

私は以下のようなストレスによる身体症状を感じ始めました。

ストレスによる身体症状

  • 蕁麻疹が出る
  • 電車の中で行きたくない気持ちが高まり気持ち悪くなる・めまいがする
  • 家に帰って一人になると涙が止まらなくなる

それでも、新卒3ヶ月で休んでしまったら、今後のキャリアが台無しになる。
そう思い込んでいました。

一番信頼していたチームメイトが異動になり体調不良が悪化

ストレスによる症状が治まらない中、一番信頼していて仲の良い先輩が急に異動に。
先輩からの引き継ぎを受け、職場での唯一の心の支えだった先輩がいなくなることで更にストレスを感じました。
唯一優しくしてくれる先輩だったので心はどんどん沈んでいきました。

この頃から、急に体調が悪化。
熱がでたり、会社のトイレで吐いてしまったり。
病院で点滴を打ってもらい会社に行くような日が続いていました。

限界を迎えカウンセラーに相談、休職

職場の人間に何かを伝えるのは絶対に無理だけどもう限界。どうにか現状を変えたい。
そう思い、社内の制度で使えるカウンセラーに相談したところ休職を勧められました。

カウンセラー
カウンセラー

酸素ボンベは、自分に付けてから周りの人の装着チェックを行います。
酸素ボンベの法則のように、まずはあなたを第一優先で考えて判断をしてあげてください。

カウンセラーの言葉が私の心を少し軽くしてくれて、休職を決意しました。

初めて精神内科を受診し診断名は「適応障害」。まずは、ストレスを感じる環境から逃れるよう診断書に記載してもらい、上司に提出しました。

上司からは引き止める言葉をいただき、休職しないほうが良いと言われました。ただ、私は限界で休職一択でした。

ここまで経緯を話してきました。
経緯だけでは休職に対する不安が拭えないと思うのでこれからはデメリット・メリットを紹介していきます。

休職経験者が教える休職のデメリット3選

皆さんが休職により苦しむことがないようにデメリットを紹介していきます。

休職のデメリット① 休職中は金欠になる

デメリット1点目は、お金に困る可能性があることです。

休職の手当金は支給までに意外と時間がかかります。
申請には、医師の診断書が必要で、結構面倒な書面手続きが発生します。

私の場合、手当金の支給までには休職してから1〜2ヶ月程度かかりました。
お金がないから焦って復職を検討する必要がないよう、チェックすべきポイントをまとめます。

  • 傷病手当金(給与の約2/3)の支給が2ヶ月後になっても生活できるか
  • 生活が厳しくなりそうな場合、実家など家賃が安い場所で生活することはできるか
  • お金を借りれる先(家族や友人など信頼できる人)はいるか。

私の場合は、実家に住んでいたので、家賃の代わりに家事やお買い物を手伝いました。
また、月々の諸費用のクレカ引き落とし代は、復職後に返却する前提で親から借りました。

お金については休職中の更なるストレス源になりかねないので、しっかり事前に把握しておきましょう!

休職のデメリット② 転職に不利に働く可能性がある

デメリット2点目は、転職の際に不利になることです。

休職してから時間が経たずに転職を行う場合、企業側から「また給食する可能性がある」と疑われてしまい転職難易度が上がってしまいます。

それでも転職できなくはありませんが、正直休職経験がないほうが有利だなと感じました。

現在新卒から3ヶ月で休職後4年経っていますが、それでも転職活動の際には休職のことを聞かれます。

私は、休職の原因と再発防止のためにできることが語れるように準備し、それでも休職経験があるから転職先として認めてくれない場合はその会社に合わなかったと考えています。

休職経験があるからと言って拒む転職先なのであればこちらから願い下げするような強い気持ちを持つ方が私個人としては生きやすいなと感じています。

最後は個人の感想を話してしまいましたが、転職難易度が上る可能性があることは知っておいてください!

休職のデメリット③ 休職前のプロジェクトに戻りづらい

会社によるとは思いますが、デメリット3つ目は復職時に気まずいということです。

私の会社は、休職明けは基本休職前に努めていた場所に復帰することがルールになっており、私的には心理的ハードルがすごくありました。

産業医面談の際に、休職前の環境に身をおいたらまた体調を崩す可能性があることを強く伝え、どうしても嫌なので戻りたくないですと伝えたことで別のプロジェクトに移動になりました。

一方で、産業医と話しても休職前のプロジェクトにアサインされることもあると聞いているので、私は運が良かっただけだなと感じています。

休職明けに戻りづらくならないように引き継ぎは責任を持って行うことをおすすめさせてください。

休職経験者が教える休職のメリット3選

今までデメリットをお伝えしましたが、休職にはもちろん大きなメリットがあります。

私が実際に感じているメリットを3つ厳選したので共有させてください。

休職のメリット① メンタルが安定して心に余裕が生まれる

1点目はメンタルが安定して余裕ができることです。

私はお金に苦しみましたとデメリットで伝えたものの、正直仕事をフルタイムで実施しているよりは遥かに心が落ち着きました。

やらなきゃいけないと自分を縛り付けていたことを一度忘れて、自分のために自分の時間を過ごせる休職期間は本当に貴重な時間でした。

寝れるだけ寝てみたり、好きな本を読んでみたり、Youtubeで動画を見たり。

私は、気の赴くままに過ごしていたら、心が落ち着いてきて、自分を見つめ直したいという気持ちが湧いてきました。

休んですぐは不安になりますが、1ヶ月も立つと少し心二余裕が出るなというのが私の実体験です。

きっと心の問題は人それぞれ深さが違うと思いますので、一例とご理解いただければと思います。

休職のメリット② 休職経験があることで復帰後周りに優しくなれる

2点目は、復職後の話ですが周りに優しくなれるなぁと思いました。

休職前は余裕がなくていつも刺々しく人に接していた私ですが、復帰後は心に余裕を持って接することができました。

その理由はやはり、自分がメンタル的な不調を感じたのが周りの環境のせいもあったからこそ、周りには自分と同じように苦しんでほしくないとそう感じるからだと思います。

あとは、休み明けだから自分のメンタルが周りよりも整っていて余裕があるからかもしれません。

理不尽に怒っている上司や失敗を続ける部下を見て、この人はきっといま余裕がないんだなぁと冷静に状況把握ができるのは、休職という経験があったからかなと思っています。

休職のメリット③ プロジェクト目線でも休職してもらうほうが良い

メリット3点目は、職場目線の話です。

4年も外資コンサルを続けていると、休職する方を目にする機会が多くあります。

その中でいつも思うのは、もっと早く休職して良いんだよということ。

厳しいことを言うかもしれないですが、プロジェクト側から見ると休職するくらい心身ともに疲れているメンバがいるのであれば生産性が低下していることになります。

生産性が低下してるメンバが一生懸命頑張るよりも、心身共に元気な生産性の高いメンバに代わってもらうほうがプロジェクト全体としての効率も高くなります。

だからこそ、職場に迷惑をかけるから休職できないという人は、ぜひ元気になって戻って来る方が職場のためになるという気持ちで休職に踏み切ってもらえればと思います。

まとめ:休職は自分を優先する手段。

ここまで、拝読いただきありがとうございました。

酸素ボンベの法則に倣って、あなたを第一優先で考えた結果、どういう決断をしたいと感じましたでしょうか。

休職にはデメリットももちろんありますが、私個人としては休職して職場での過ごし方が大きく代わった良い経験だったなと感じています。

もっと情報を知りたい、質問があるなどあれば問い合わせフォームから連絡いただければ、何でも休職の不安事項について回答させていただきますのでご連絡ください。

プロの意見を聞きたい方向けには、初回だけ安いカウンセリングも多々ありますのでぜひぜひ受けてみてください。

皆さんの人生が少しでも明るくなりますように。

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